眼瞼痙攣とは、脳内から正しい指令が伝わらず、目の開閉がうまく機能しなくなり、自分の意思に関係なく両目の周りの筋肉が勝手に痙攣し、目が開けにくくなる病気で、50~70歳代の女性に多くみられ、女性のかかる割合は、男性の約2倍とも言われています。
初期にはまぶしい、目をつぶっていた方が楽、目が乾く、目がショボショボするなど、ドライアイに似た症状がみられます。
進行すると自分の意思で目を開けようとしても、目を開けられなくなり、手を使って開けなければならない場合もあります。
- ・目が乾く。
- ・まぶしい。
- ・目がショボショボする。
- ・目の周りがピクピクする。
- ・外に出ると目が開けにくくなる。
- ・目を開けていられない、つぶっていた方が楽。
- ・自然にまぶたが閉じる。
- ・手を使わないとまぶたが開かない。
眼瞼痙攣は、進行するとまぶたが開かなくなり目が見えない状態になります。
以下の項目に当てはまるものがあれば、ぜひ一度ご相談下さい。
- ・目が開けづらいので外出を控えている。
- ・まぶしくて帽子やめがねが手放せない。
- ・市販の目薬ではあまり良くならない。
- ・ドライアイの治療を受けても治らない。
- ・更年期の症状だとあきらめている。
ボトックス治療は、痙攣を起こしているまぶたの筋肉の部位の皮下数ヶ所に注射する方法で、入院の必要もなく片眼5分程度で終了します。
緊張している筋肉に緊張を注射により和らげることで、痙攣や収縮の原因になっている神経の働きを抑え、緊張しすぎている筋肉を緩めるものです。
内服薬
眼瞼痙攣の治療では、筋弛緩薬、抗てんかん薬、抗不安薬などの内服薬を使うことがあります。
手術
眼瞼痙攣には、まぶたが開き易くなるように、まぶたの筋肉や皮膚を短くする手術があります。